自分も参加予定だったので、早めに行き見切りをしようと思っていましたが、深夜だったら獣や山の違う表情が見れるかも?と思い夜中から出発する事にしました。
深夜に到着し、いつもグループでやっている猟場に到着。
夜中の2時半です。
勿論車で山を登っている時点でほとんど街灯がありません。
いつもの道ではありますが細心の注意をします。
そして服装を着替え偵察(見切り)開始です。
山に入っていくと暗闇が広がりほとんど見えません。
そして暗い山道を歩いていると昔を思い出していました。
潜入時は夜間歩く時も多かったです。
夜間は敵に見つかる可能性も低い為、日中よりも歩ける場所が増えます。
日中通れないルートの時は夜間動くわけですが、ただ歩くスピードが格段に落ちます。
音もよく響きますし、向こうも音を探ってくるので注意して歩きます。
ライトなんて論外なので、五感をフル活用。
この辺の山なら街からの明かりがとどいたり、登山道だと上に木が無かったりする所も多いので、月明りで歩けますが、潜入の時はそんな所を歩ける訳ありません。
3メートル先が見えない真っ暗闇です。
手の感覚や足先の感覚、そして何よりも頭の中にある地図を頼りに歩きます。
それでも地図やコンパスはたまに見ます。
日中よりも迷いやすいですから。
そんな時、地図を見る時は極小ライトに赤フィルターをして、さらに周りに光が漏れないよう、囲って見ました。
コンパスは詳細は伏せますが、夜間でも見れる物を使用。
自分達の部隊にはナイトビジョンが支給されていましたが、当時の物は大きく重く、さらに電池の消費が激しかった為、早々には使えませんでした。
GPSも今より精度が悪く、地図とコンパスが頼りです。
なのでよく上官に地図を読め!と言われ、地図の重要さを認識させられました。
そして今回はその時ほどではありませんが、暗い山道。
これはあくまで趣味なので怪我をするのもご法度です。
かといってライトをつけながら歩くと、自分がここにいる事をつげるようなものなので、使用は最小限にします。
夜の山は動物達は活発でした。
日中より獲物との距離がかなり近く、鹿に5、6回は遭遇し、あと狸?にも遭遇。
さらに音は聞こえるけど獲物の位置が分からないなと思い、サーマルビジョンで確認すると・・・
50メートルぐらい先の林の中に鹿が2匹いました。
その他にもサーマルで山を見ると、いろんな動物が動いているんだなと思いました。
ただ小さな動物がいるのは分かりますが、何かは分かりません(笑)
こうしてあらかた見たので車に戻り、一息つきます。
残念ながら猪は見れませんでしたが、やはりこの山はグループの方から聞いていた通り、鹿がかなり多い印象となりました。
ただハミ跡もあるにはあるので、この少ない猪をいつかゲットしてみたいなと思います。
ただもっと猪が多い所も行ってみたいなとも思います(笑)
今回の偵察(見切り)はいろいろ昼とは違う表情を確かめる事ができました。
そして化学の進歩を改めて感じ、サーマルビジョン、電子イヤーマフ、GPS、これからもどんどん進んでいき、より安全に効率的になるような物が開発されていくと思います。
ですが、何より山を歩く時の基本は、地図を読み、地理を把握し、天候や風向き、地形の変化を感じ取り、五感をフル活用し、静かに注意深く、臨機応変に対応できる精神力を養って行くことが重要だと思います。
夜の山も楽しそうだね!
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