2017年11月29日

獲物との駆け引き(前編)

最近忍び猟をやっていて思うのは、昔自衛隊で山を歩いていた時と本当に似ているなと思っています。

そしてその時、上官(先輩方)に教わった事を思い出しながら歩いています。

以前少し話しをしたかもしれませんが、自分のいた部隊は敵地に潜入し情報を入手する部隊にいました。

今となってはご存知の方も多いかと思いますが、自衛隊にはいろんな部隊があり、基本の部隊以外に、ある分野に特化した部隊があります。

詳しくは伏せますが、良く知られているのは、医療の技術を持った者、音楽の技術を持った者、通信の技術も持った者などです。

そういった中の一つに自分の部隊はありました。

敵地にある程度の距離まで、車、バイク、ヘリからの降下で近づき、時にはそこから何十キロも歩いて目標地点を目指したりなんかもします。

基本の任務は偵察し、より正確な情報を伝える事です。

まれに奇襲をかけたりなんかもしますが、基本はやりません。

なんせ何日も歩いたりするので、装備も何十キロになったり、使用できる弾も少なく、補給も基本ありません。

さらに二人一組、三人一組と少数で動く為、敵に見つかる事は死を意味します。

ただ、自分達が死ぬ事は最悪ではありません。

自分達が死ぬ、もしくは捕虜になる事で自分達の口や、装備などから情報が洩れれば、味方本隊つまり仲間達が危機的状況に追い込まれるかもしれないのです。

なので自分達は、いかに敵に見つからないようにする為にはどうすればいいかを日々考え、そして優秀な先輩方から教わっていました。

今日はそんな一部を少し猟でも参考になればと思い紹介したいと思います。

※任務は任務を聞いた今この時からすでに始まっている

現地でやれる事は最終段階の事で限られており、今現地の情報を集めれるだけ集め、装備の質、量を選定し、備えるというものです。

現地の情報とは、猟に関係しそうな事だけで言うと、天気、気温、風向き、地形、樹木の状態などです。

地図にはメモができるようになっており、当時はそこに、いろいろ書いていきました。

今自分はGPSにいろいろ書き込み、情報だらけです。

行き帰りのおおよそのルート、休憩ポイント(荷物を奥く)、獲物がいるであろう位置、獲物が通るであろう位置、偵察位置、実際発見した位置、痕跡が多かった位置などです。

現地で勿論変更される事も良くありますが、現地では到着するまでに体力を消耗し、敵地(山)の中にいるわけですから、そんなに長く考えたりする時間もありません。

なので、現地に入る前に、できるだけの事はやっておきます。

そして樹木の状態によって偽装を変えます。

偽装は季節、現地の植生などによって変更しますが、猟では危ないので行いません。

しかし、そこに少しヒントがあります。

人もそうですが、基本見にくい視界で、何を認識したら人だと思いますか?

それは肩から頭にかけての形です。

なので少しでもそれをぼかせば、案外ばれないものなのです。

偽装を使用せずにそんな事が可能なのか?

意外と簡単にできます。

それは肩を上げ、頭をすぼめ、姿勢を低くします。

たったこれだけですが、意外と効果があります。

特に肩を上げ、頭をすぼめると、鹿にばったり出会った時、普段ならすぐ逃げられていたのが、数秒立ち止まり、こちらを見た後逃げていくという、間を発生させる事ができていると、少ない経験からではありますが、感じています。

勿論それまでの歩き方などにもよるとは思いますが、人だという認識を遅らせる効果はあると思っています。

そして服の色や形状です。

色は勿論、迷彩色はご法度です。

なので自分もオレンジのベストと手袋、オレンジの帽子を着用していますが、パターンが意外と効果があったりなんかします。

オレンジ一色なのと、すこし別の色が散りばめられた物とでは、普通に見る分にはあまり変わらないように見えますが、山などで遮蔽物の中から一部分しか見えない状況では、パターンがあった方が、視認しにくくなります。

なので自分は、帽子はレミントンのオレンジに少し黒が入った帽子を着用しています。
DSC_0200.JPG

そして装備の質や量ですが、任務によって装備を変えていたように、猟のやり方でも装備を変えます。

巻き狩りなら結構装備を下ろし、身軽に行きますが、単独猟だとそれなりの装備を持っていきます。

ただ、よほど大きな山でない限り、バックパック、水、食料は持って行かず、基本車を拠点とし、昼食をとる時以外は帰りません。

またいずれ、装備の事なんかも書いていこうと思います。

いろいろ長くなってしまいましたが、他にもいろいろ現地に入る前にできる事が山ほどあります。

反射物や音が出る部分などにテーピングしたり、ロープワークなんかもその一つですが、あげていくときりがないので、とりあえずこの辺にしておこうと思います。

やらなくても獲れる時は獲れると思いますし、そこまでしなくてもと思われるかと思いますが、安全面という事でも事前にしっかり想定する事は大事だと思いますし、特に単独猟は、リスクが高いので、リスクマネージメントも兼ねて、いろいろ考える事は必要だと自分は感じています。

自分もまだまだ新米ですので、安全が第一に、そして最大限に楽しむ為に、これからもいろいろ下準備から考えていこうと思います。

後編は実際に山の中での動き方等に触れていきたいと思います。


事前準備も大事だよね!
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posted by Yu at 06:32| Comment(0) | 忍び猟のスキルとは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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