突然ではありますが皆さん、サーキットでタイムを手っ取り早く詰めるには、どうすれば良いと思いますか?
勿論最終的には全てのコーナーを詰めていかないといけないわけでありますが、初めて来たサーキットであったり、周りよりかなり遅かったりした時です。
自分はこう教わりました。
まず高速コーナーだけを攻略しろ。
なぜ高速コーナーなのかと言うと、低速コーナーよりスピードにのっている訳でありますから、同じ分頑張ったとしたら高速コーナーの方がタイムを詰めやすく、さらに最大の恩恵は立ち上がりスピードも飛躍的に上がる事で、次のストレートでの最高速も比例して飛躍的に伸びるというものです。
この教えの元、練習やテストを繰り返し、結果シリーズチャンピオンになれたわけですから、今でもその教えが間違っていたとは思っていません。
国際ライダーとなった今では、その事を後輩ライダーや、走行会などで話させて頂いています。
なぜそんな話しをしたかと言うと、狩猟においての高速コーナーは何処なんだろう?と考えました。
最終章として、今日はそんな話しをしてみようと思います。
狩猟においていろんな技術があると思います。
射撃の腕、歩き方などなど、自分もまだまヒヨッコなので、いろいろレベルアップしていきたいと思っていますが、これらは自分の中では低速コーナーだと思っています。
高速コーナーは何処なんだろうとずっと考えてきて、自分なりにではありますが、最近ここではないのかなと思い始め、さらに核心に迫っていけたらと思っている事です。
それは・・・
環境の変化に一早く対応する事です。
具体的にどういう事なのかというと、まず以前に少し話しをしましたが、自衛隊で潜入する際、上官から現地の地図をよく見ておけと、言われたわけでありますが、もう1つ言われていた事があります。
山は生きているからな
どういう事かと言うと、季節、気象条件、地殻変動、時間、いろんな要因で変化し、1度行った山でも次行く時は全く同じ山では無いという事です。
山は生きている、この言葉をヒントにいろいろ考えていきました。
まず現地に着いたら、自分がイメージしている事、地図で見てきた事とてらし合わせて、どう変化しているのか見極めます。
そしてまず自分が注目するのが・・・
風の強さと風向き
風を読むなんてよく言いますが、風を意識されてるハンターさんも多いと思います。
特に単独猟において風はかなり重要だと思っています。
風を味方につける事で、音、匂いなどを感知する範囲を広げる事ができるようになり、逆に無いと不利だと考えています。
さらに歩く時にも風は有効です。
自分は獲物との距離が近い時などは、風を待ったりなんかします。
逆に昨年あった事ですが、鹿も風が吹いた時に移動し、風が吹いたら止まるという行動をしている事がありました。
なので風を読むという事は、いろんな面でメリットになり、逆に意識しなければかなり不利に働いてしまいます。
そしてつぎに注目するのが・・・
太陽の高さ
太陽が高いとそこまで意識しませんが、太陽が低いとどうなるか。
そう、影が伸びるわけです。
ようするに自分が動けば、影も動くわけですから、その分相手に発見される可能性が高くなります。
特に朝一や、夕方に尾根や山頂にいる時などは注意が必要です。
そして次が・・・
雨(濡れ方)
雨が降れば地面が濡れて、枯れ葉や枯れ枝も湿り、踏んでも音が出にくくなります。
自分は雨の次の日に猟に行く予定をしていたら、チャンスだと思っています。
ただ、雨の量にもよりますが、多すぎたり、水はけが悪い土地だとデメリットになる可能性もありますので、注意が必要です。
さらに獲物足音も聞こえ辛くなります。
ですがその分距離が近くなるので、自分としたらメリットと考えています。
そして最近注目しているのは・・・
鳥
鳥が近くにいれば、他の動物達も、鳥が逃げてないなら、そこは安全なんじゃないか?と思うのではないかと考えています。
さらに、ある特定の鳥は、人が来たり、大きめの動物、鹿、猪などが動いたら鳴いているのではないか?と感じています。
鳥の種類や、名前は知りませんが、以前鹿を観察している時、鹿が動いていたらある鳥が鳴きだしとのを覚えていて、自分が山で動くと、その鳥が近くにいたら鳴きだす事があります。
偶然かもしれませんが、最近そんな事も意識しています。
いろいろ長くなってしまいましたが、環境の変化の一部を紹介してきました。
山にはもっと注目する変化が、多種多用にあり、自分も常に変化に対応できるよう五感をフルに使っています。
ベテランハンターさんと自分のような素人ハンターとでは、そういった山への変化を見極める質やスピードが違うんだろうなと感じています。
自分もまだまだなので、これからもいろんな技術を学んでいけたらと思っていますので、自分のような新米ハンターさんや、猟を愛するハンターさんの少しでも何かのきっかけになればと思い、この獲物との駆け引きシリーズを書いてきました。
あくまで、自分が経験した事や感じた事を書いてきましたので間違いがあるかもしれません。
その時はご了承頂けたらと思います。
これからも安全に楽しく猟ができるよう、また何か発見等がありましたら書いていけたらと思いますので、皆さんのさらなる発見や、技術の向上のきっかけに役立てて頂けばと思います。
猟での高速コーナーを極めれたらいいね!
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