そして今までで一番悔しく、忘れられない1日となりました。
13時過ぎに猟場へ到着。
北風が強く、雪が舞っています。
うっすらと道には雪が積もり、ファミリーカーのノーマルタイヤでは難しくなってきたなと感じつつ用意を始めます。
そして13時半頃入山。
今年に入ってまだ獲物が無いので、今日は鹿もいたら獲ろうかなと思いながら山を登っていきます。
歩いていると、今日は鹿のフンや足跡が多いなと思いながら山頂へ到着。
山頂を見渡し、猪の跡を探すと・・・
お、あったあった、しかもまだ新しい。
今日はこれを辿る事にしました。
まずシシの足跡や鼻跡は、山頂ちょい下の獣道を歩いているようです。
そして尾根を2つ越えた所で下に向かい、谷に向かっています。
そして杉林の谷に下りたところで、跡が分からなくなり、困ったなと考えていると、暗い杉林の奥で動く物が・・・
よく見ると少し大きめの雄鹿が草か何かを食べているようです。
距離は60~70mほど。
何かを食べながら、たまに首を上げてモグモグ。
たまにこっちを見ているような気がしたんですが、やっぱりモグモグ。
どうしよう、撃とうか・・・
悩んだ末、今日もやっぱりやめてスルー。
そして自分が動くと、さすがに気付いたようで、少しこっちを注視し小走りで逃げていきました。
どうやらさっき自分が立っていた場所は、鹿から見ると、自分の後ろに立っていた大きめの杉の木が重なり、人と認識できなかったようです。
そして獣道を歩いていくと2つに分かれています。
どっちに行っただろう・・・
一つは杉林を進む獣道。
もう一つは尾根に上がる獣道。
猪は暗い所を通りたがると聞いた事があるので、杉林の方かな?と思ったんですが、以前地元の猟隊の方から、枯れ葉が立っていたらそれが目印だと言われのも思い出し、枯れ葉の立ち具合を目線を落として確認します。
すると尾根の上がる斜面の枯れ葉が何枚か立っていました。
なので尾根を上がる事にしました。
そして上がっていくと、岩場が多い所に出て、そのまま獣道を進んで行くと、猪の跡がまた出始めました。
大きさや新しさからも、先ほど自分が追っていた跡と同じだと思い、さらに進みます。
そして尾根を上がりきる手前で、歩くスピードを落とし、忍び足のレベルを上げました。
ゆっくり尾根から顔を出し、進行方向を確認します。
いないか・・・
姿が見えなかったので、ゆっくり進むと足跡が上へ登っていってます。
上か・・・と跡が続いている上の方を確認すると・・・
パキパキパキ!
枝を踏む音が!
!!!鹿か!?
違う!猪!!
40mぐらい先の斜面から猪達が走ります。
すぐ射撃姿勢に入りますが、自分がいた場所では射線がとりずらかったので数歩前へ!
1、2、3匹!
先頭がかなり大きく、それに続く2頭もそれなりの大きさ!
1番前を狙います。
両目照準で狙いながら進行方向を確認。
立木が多い・・・
少し走らせ隙間を狙います。
距離は50mぐらい・・・ここか!
隙間目掛けて発砲!
外れた!
2発目!
くそっ!立木で2発目がかけれない!
すぐに2匹目に切り替えます。
発砲!
くそっ!止まらない!2匹目も外した!
3匹目!
発砲!
ダメだ!
リロードしようかと思いましたが、やっても立木が多く、撃っても当たらないと思い、キャンセル。
・・・
外した・・・
しかも3発とも・・・
初めて3連射を行いましたが、どれも外れるなんて。
手ごたえはありませんでしたが、一応走っていた所をいろいろ考えながら確認します。
なぜ外した・・・、立木は多かったが、隙間はあった。
距離も50mなら射程内、息止めもできていた、肩付け頬付けも問題無かったと思う。
という事は・・・
見越しか・・・
自分は全て鼻先を狙い発砲、あの距離と速さと角度では、鼻先よりもっと前じゃないと駄目だったのだろうか・・・
いろいろ考えながら歩きました。
とりあえず血のりは無かったので、やはり当たっていません。
初めて猪ダッシュをまともに見ましたが、予想以上の速さでした。
しかも鹿と違い、地面を這うように走り鹿より狙い辛い。
こんな事なら1度ランニングターゲット撃っておくべきだったと後悔しました。
悔しすぎてその場で30分くらい頭を冷やしながらいろいろ考え、そして山を下りました。
結局射撃の腕も、猪の速さも分かっていなかった素人ハンターだなと思いながら車を運転し、その日はいろいろ考えながら就寝。
悪かった点などはまた改めてお話しようと思いますが、とりあえず自分は2年目の素人で、まだまだなんだなと痛感した1日でした。
この悔しさを胸に刻み、いつかきっと同じ状況でも仕止めれるハンターになれたらなと思います。
この悔しさを、いつかきっと!
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