それは200g以上のドローン所持者には、常についてまわる難題です。
購入したからといって安易に飛行させてしまうと、今の日本の法律では意外とすぐ法律にひっかかってしまいます。
例えば、自分の家の庭ならいいだろう・・・
なんて思っていても、実はアウトな事があります。
自分も買おうと思って調べなければ、知らない事だらけで、正直こんな事で・・・というものが多いです。
なので、飛行場所については航空法は勿論、飛行予定地の所有者もしくは管理者、周りの環境、そういった事を常に意識しないといけません。
現に逮捕者もでているので、今回はそういった経緯の中、飛行予定場所であった山の、市の担当者との話し合いについて、少し書いてみようと思います。
自分は以前より、ある市の山に目をつけていました。
その山は今回の猟期でも何度か出猟し、鹿を多数発見しており、比較的地理も把握できている山でした。
そしてその山の麓には市が管理している事を明記した看板もあり、市と交渉すれば飛行が可能かもと思い、まず市にメールで問い合わせてみる事に。
そして数日後、市の担当課の担当者から携帯に電話がありました。
どうやらメールでもやりとりはできるが、いろいろ話したい事もあり、直接会って話がしたいとの事。
自分もその方がいろいろ話せて助かると思い、大丈夫ですと伝えますが、市役所は17時過ぎまで。
仕事が終わってすぐ向かっても18時を過ぎます。
どうしたものかと悩んでいると、待ってますとの事。
正直自分は今まで、市の職員の方々は時間きっちりで仕事を終え、すぐ帰られる印象だったのでびっくしました。
なんかすごい申し訳ない気持ちになりましたが、お言葉に甘えさせていただき、待って頂く事に。
そして仕事が終わって、できるだけ急いでその市役所に向かいます。
そして市役所に到着し、担当課に向かうと、担当者2名の方々がわざわざ待っていて下さいました。
そして挨拶とお礼を伝え、話し合いスタートです。
まず市の担当者から言われたのは、できれば許可はしたくないとの事でした。
自分が飛行を予定する山の、市が所有する土地の中には公園や登山道も多少ながらあり、事故や撮影に際しての肖像権侵害などがリスクとしてあるからだそうです。
たしかに市の担当者がおっしゃる通り、市からすればリスクだけで全くメリットがなく、もし許可したものが事故をおこせば、誰が許可したんだ!という事になりかねません。
ですが、自分も精いっぱいの情熱というか、今後やっていきたい事、試してみたい事、そして基本空撮というより、動物観察が目的であるという事を伝えました。
そして自分が航空局からの飛行申請の許可証を所持している事や、狩猟や有害駆除を行っていて、今後の発見が、なにかしらこれからの猟での役に立たせたい、という事も伝えると、市が求める条件下や要望のもと許可を頂ける事になりました。
とりあえず提出書類として、誓約書(市が作成したもの)、飛行計画書、航空局の許可証のコピーを後日提出という形で、その日は終了。
そして後日、書類一式を作成し訪問。
提出して、許可を正式に頂きました。
誓約書内には、いろんな決め事が書いてありましたが、ほとんどモラルが重要視されるものばかりで、正直守って当然の事ばかりです。
なので、自分からすれば特に難しいものはありませんでした。
それよりも、こちらからの要望等も聞いていただいた経緯もあり、市の担当者の方々には絶対面倒をかけたくないので、重々気を付けて飛行させたいと思いました。
そしてその飛行予定の山で市が管理する土地を地図で聞いていきます。
その山は民地も多数あるようで、民地は飛行できません。
もし飛行したければ、土地所有者と直接交渉する事になります。
ですが市が管理する土地内でも広さは十分でした。
そしてその地図を頂き終了。
これで心置きなく、その許可された山を飛行できる事になりました。
現在ドローンについての法律は、どんどん改正されています。
ですが現状、自分が所有する以外の土地で飛行させようとすると、一つの例として、こういった順序をふまなければいけません。
いろいろ非常に面倒でもありますが、それでもこの機体には浪漫や可能性が詰まっていると思っています。
これからも少しづつではありますが、その可能性を信じ、頑張っていこうと思います。
鈴木 真二 日刊工業新聞社 2016-10-28
いろいろ面倒だけど、可能性が楽しみだね!
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市の職員の方とはいえ、わざわざ残って頂いていたので申し訳なかったのですが、それを聞いて安心しました(笑)