2018年04月24日

銃に使用するОリングの材質について

先日の射撃を終え銃整備です。

銃のメンテナンスは、射撃や猟から帰ったら必ずチェックですね。

メンテナンスをすることで銃の性能を保つのは勿論、問題が無いか確認し、事故を未然に防いだりする事にもつながります。

そして今回もガスピストン周辺をチェックしていました。
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VERSA MAXのガスピストンは2本あり、そこの閉じる部品にはOリングが使われています。
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そして今回もOリングをチェックしていると僅かな亀裂がありました。
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本当に僅かな裂けだったので、まだ使用には問題無いレベルではありますが、Oリングの注文はしておいた方がよさそうです。

しかしこのOリング、VERSA MAXの純正が日本の銃砲店に在庫があるとは思えません。

海外から個人輸入してもいいですが、やはり割高になってしまいますので、Oリング屋からOリングを購入する事にしました。

そこで今回注目するのはOリングの材質です。

普通に近くのホ-ムセンターなどで売っているOリングの材質はほとんどがニトリルゴム(NBR)だと思います。
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(画像の物は以前水周りの補修で使った物)

ニトリルOリングを使用しても寸法さえあっていれば、問題無く使える場所もあるかと思いますが、今回はガスピストン周辺です。

なので少し良いOリングを入れたいところ。

なのでニトリルゴム(NBR)ではなくフッ素ゴム(FKM)を入れたいと思います。

フッ素ゴムの特徴として、ニトリルより高温に強く、劣化や耐油、耐薬品性に優れます。

たしかニトリルは90度前後なのに対し、フッ素は200度前後まで大丈夫だったと思います。

銃身がそこまで熱をもつ事は通常ありませんが、耐油性なども強いのでフッ素ゴムがいいかと思います。

まず純正のOリングや、ガスピストンの寸法を測ります。
DSC_0255.JPG

そしていつものAmazonで確認。

ありました。


これで大丈夫だと思います。

そして後日到着。

純正品と比べると、ピッタリです。
DSC_0253.JPG

なので組み込みますが、その前にガスピストン周辺を掃除です。

このへんはかなり汚れるので入念に行います。

ご存知の方も多いかと思いますが、銃の整備によく使われるWD40や556には溶剤が入っています。

なので金属部分には問題ありませんが、パッキンやOリングにつけると、劣化を促進させてしまいます。

ニトリルゴムは勿論、フッ素ゴムとて、ニトリルよりは強いですが、良くはないので、必ず外して油を塗るか、付けたまま油を塗りたい場合はシリコン系の油を使用した方がいいです。

そして綺麗になったので組み込み。
DSC_0259.JPG

右のOリングは外した純正です。

これで問題は無いと思いますが、回転不良がでたら戻せるように、一応外した純正もとっておきます。

Oリング、小さな部品ですが、重要な部品で消耗品です。

気密を保つ役割もあったりするので、よく確認するよう心がけたいと思います。

小さな部品だけど、重要な部品だよね!
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posted by Yu at 09:37| Comment(0) | 銃関係(光学機器等含む) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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