最近魚突きに行き、常々思う事があります。
それは、自分が猟でよく行う”忍び猟”とよく似ているなと思うのです。
単身山もしくは海に入り、銃もしくは銛を持ち獲物を追う。
双方にいろんなリスクが潜んでおり安全面を考慮しつつも、そのリスクの中に身を投じていく自分。
自分で獲った物を食べたい、食べてみたい、ただそれだけでありますが、その中でいろんなこだわりや工夫を行い、それまでの工程をも楽しんでいます。
そんな似ていると思う中でのリスクの話を、今日はしたいと思います。
忍び猟も魚突きも、ようするに自ら獲物のテリトリーに入って近づいて獲るというものです。
これが案外簡単そうに思えて意外と難しい。
勿論獲物にもよりますが、獲物達も生き物。
当然獲られたくはなく、人の気配を感じると、基本逃げだします。
なので音にしても山では勿論ですが、意外と海の中でも重要です。
昨年までは潜行時に、無駄に足をバタつかせ音をバシャバシャ立てながら潜っていました。
たまにそれでも獲れたりはしましたが、そんな大きい物は獲れませんでした。
やはり大きくなると頭もよく警戒心も強くなり、人影が見えただけで一目散というのもザラにあります。
なので潜行時も極力音を出さないように潜っていきます。
まるで忍び猟中の忍び足のような感覚です。
そしていろんな障害物などを利用し、隠れながら獲物との距離を詰め、そして・・・・
忍び猟好きの自分が魚突きに惹かれたのは必然だったと思います。
ただ忍び猟もそうですが、魚突きも基本単独。
自然が相手ですので、常にリスクと安全に留意し楽しむ必要があります。
たかが魚突きだろ?と思われがちですが、自分より遥かにレベルの高い魚突き士の方も何人も亡くなられていますし、ただ山登りに行っただけでも、毎年遭難者や滑落者などが後を絶ちません。
自衛隊にいた時もそうですが、それ以前からも父に自然を決して舐めるなと言われ続けました。
山も海も、以前大丈夫だから次も大丈夫なんて事は決して無い、そう思っています。
じゃあそんな危険な事やめたらいいのに、なんて事もよく言われます。
ですが、自分の中で昔からの基準というかポリシーで、リスク、緊張感、プレッシャー、これらが無いと興味がないがわかないのです。
ドキドキ感、高揚感、それらを感じる事で生きている感覚が生まれます。
ですが、レースをやってる時、頭のネジが飛んでるんじゃなくてお前無いな、なんて事も言われましたが、多分自分だけではなく、他の方々も多かれ少なかれそういった事があると思います。
だからこそそういった事に引き付けられ、魅了され、楽しめるのだと思います。
ただ、そこで一番難しいのが線引きなのではないでしょうか。
その線引きを間違えてしまうと、事故となって怪我をしてしまう事になり、最悪命を落としてしまうのだと思います。
人のレベルによってもその線引きは違ってきますし、状況によっても違ってきます。
単独で自然と向き合う。
それはリスクマネージメントとしてその線引きこそ楽しむ為にも大事なのかもしれませんね。
もうすぐ猟期。
今季も楽しむ為にも、その線引きを山でも間違えないようにしたいと思います。
楽しむ為にも、線引きって大切だね!
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