2018年12月26日

雨と霧の忍び猟

先日忍び猟に行ってきました。

実は以前山の麓までですが行った山があり、麓だけでもかなり猪の痕跡が濃い場所がありました。

ただその場所は結構遠く、高速を使って1時間ちょっと。

なかなか気軽に行ける場所ではありませんでした。

12月もあと少し・・・もうこの機会を逃したら年内は厳しいと思い、その場所に行く計画を立てます。

ただ天気予報を見ると雨・・・

雨だと足元や服は汚れるし、銃や金属類は錆びるし・・・

と思いましたが、決めた事なのでGO!

雨降る中高速を走り、現地に向かいます。

日の出後ぐらいに到着。

雨は相変わらず降っていますが、もう一つ問題がありました。

それは霧・・・
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しかも結構濃い霧です。

こりゃまいったな・・・と思いましたが、こればっかりはしかたないと諦め、今日は厳しいなと感じつつ着替えを行います。

この日は先日購入したアイウェアESSも試そうと思いましたが、この状態でアイウェアをかけたら水滴で何も見えなくなりそうだったので断念。

今まで通り何も付けずに行きました。

入山しすぐ思ったのはドングリがあちこちに落ちていてエサが豊富にあるなと感じました。
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そしてヌタ場も多く、しかもほとんど使っている状態だったので、これは期待できるかも!?と思ったのもつかの間、山の斜面は・・・

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あちゃ~

背の低いシダなら問題ありませんが背の高いシダも多く、そういった場所はさすがに足場が悪く、しかも見えにくいこの状況ではリスクが高すぎると判断し、近くで確認するだけにしました。

そうやって歩きながら、できる範囲でチェックを行い、たまにサーマルも見つつ探しますが反応無し。
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猪の体温で温められたシダに反応すれば・・・と思いましたが厳しかったようです。

そうして探しては歩き、探しては歩きしていると・・・

サササ・・・・

何か音がしたか?

草がこすれる音がした気がしたので振り返ると、先ほど歩いてきた場所の脇ぐらいから大きな猪が1匹下って行くのが一瞬見えました。

いたんかい!

しかもあの大きさでこの音しか出ないのか・・・

濡れた地面は自分の音も消してくれくれますが、相手の音も消してしまい、さらには雨音で聞こえにくくもなります。

お互いメリットデメリットがある状態ですね。

ため息をつきながら山をひたすらチェックしていきます。

そして数時間・・・

お昼も周り、見つけたのは朝の1匹のみ・・・

どこも痕跡は濃かったので、探しきれてない、もしくは知らない間に飛ばれている可能性も大です。

ダメか・・・と思っていると雨が本降りに!

昼から上がるんじゃなかったのか!と思いながら、先ほど見つけた小さな岩の洞窟?に逃げ込みます。

ふ~、とりあえず少し小降りなるまで待とう・・・

銃を置き雨宿りです。
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全身ビッショリでその日はそんなに寒くはなかったですが、じっとしてるとさすがに寒いです。

ちょっと暖を取るかと救急セット内に入れているファイヤースターターを取り出します。

そして洞窟内にあった濡れていない小枝と枯れ葉を集めます。

そして持ってるティッシュを薄くして破き、着火源に。
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そして・・・点火!
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付きました・・・少し煙たいですが暖かい・・・
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そうして温まっていると目の前にドングリが。

なんか小腹が空いてきたな・・・

昔自衛官の時演習場で先輩が、焼いたドングリはいけるぞ!と食べたのを思い出し、久しぶりに皮を剥き焼いて食べてみました。
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うん・・・いけるいける・・・

山での非常食ですね。
(改めて調べてみるとドングリにも種類があるそうなので自己責任です)

そしてポリポリとツマミのように食べているとだいぶ小雨になってきました。

そろそろ帰るかと火を濡れた砂でしっかり消し、消火確認した後ゆっくり下山しました。

そうすると・・・

ん?池?

山の中の小さな池がありました。

そして何やら鳴き声が聞こえます。

この声は!?と隠れながら確認すると・・・

これは!
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山の秘境にはこういう事もあるんですね。

ただ鴨は鴨でも何鴨か自分にはさっぱりです。

とりあえずマガモではないのは分かりました。

双眼鏡でじっくり見ると・・・

ほとんどがホシハジロっぽいです。

あと何羽かカルガモっぽいのもいますが、別種類の雌鴨の可能性も・・・

鴨、改めて見ると難しい。

どうする?矢をかけてみるか・・・

チョークはありませんが、鴨弾は3発あります。

ですが・・・

う~ん例え当たっても回収が難しそうだ・・・(寒中水泳はしたくない)

なので諦め、隠れるのをやめて普通に立つと・・・

飛び立つと思いきや、池の中央によるのみ!

あんまり警戒心のない鴨達でした。

そうしているうちに雨も止み、雲も切れてきて、時より日差しも。

今日は山に嫌われたなと笑いながら無事下山し、濡れた服を着替えて帰宅。

獲物が無かったのは残念ですが、楽しい1日となりました。

この山は忍んで寝屋に・・・には向かなさそうですが、待ち伏せだったり、犬と一緒にやったら良さそうな山でした。

またいつか、行きたいなと思います。

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posted by Yu at 05:47| Comment(0) | 2018年狩猟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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