ですが今回の忍び猟は1人ではありません。
同行者がいます!
というのも、以前知り合いの方々から狩猟に興味があり体験してみたいとの事でしたので、今回の体験ツアーを企画してみました。
以前上司に体験してもらったように、獲れたら連絡し、解体体験かなと思っていましたが、今回の3人の内の1人の方が猟に同行したいとの事でした。
忍び猟に同行となると、いろいろ大変な事が多くなります。
運動能力などもそこまで知っているわけではないので、最初断ろうと思っていましたが、いろいろ考え、場所やルートをなんとかすればいけるかと思い同行をOKしてみました。
前日まで、いろいろ場所やルートを今までで一番考え、目標まで傾斜がきつくなく、獲れる確率の高い場所を選びました。
そして当日、自宅まで来て頂き、目標の山へ2人で向かいます。
まず山に着いたら注意事項などを話します。
どんな事があっても銃や弾には触れない事、場所が分かってしまうような写真は撮らない事、毒草、虫、ヘビ、滑落などに注意する事などなどを一通り話しました。
あと前日はお酒の飲みすぎや、匂いの強い食べ物、香りの強いシャンプーリンスなどは控えてもらい、音の出にくい服や靴を選んでもらうよう連絡しておきました。
着替えを行い準備体操、そして自分の5m以上後ろを歩いてもらうよう話し、忍び猟スタートです。
とりあえず日の出15分ほど前から歩き始めました。
今回の作戦は前回同様、日の出と共に寝屋に帰ってくる鹿を、寝屋前で待ち伏せる作戦です。
ですのでそれまではゆっくり山に刺激を与えないよう歩いていきます。
同行者さんもうまく歩いてくれたので、予定時刻である日の出ちょい過ぎぐらいに予定ポイントに着く事ができました。
この場所は針葉樹の暗い谷で、この谷の周りは比較的開けているので明るいんです。
そしてこの谷をずっと下りていくと麓にでるので、寝屋にもどるには谷を登ってくるか、向かいの尾根を登り、自分がいる場所の前を渡ってくるかの2パターンしかないような場所です。
なので濃い獣道が何本も交差しているスクランブル交差点。
ここにうまく入れれば、だいたい獲れる、自分がもつ必殺の場所の1つです。
しかもここは道中が楽なので、ここぞという時に使う場所でもあります。
この日はうまく入れました。
あとはうまく気配を消して待つのみです。
そして数十分後・・・
きた・・・
今回は向いの尾根から渡ってくるパターンでした。
狙いを定めます。
と、鹿がうまく木の裏側で谷を渡ってきてしまいます。
この姿勢じゃ射線がとれない・・・・
立って木をかわして立射で撃つか・・・
いや、ここは手堅く、今の座射の状態で登ってきた所を撃とうと判断。
登ってくる位置を察知できるよう神経を研ぎ澄ませます。
そして自分の位置から耳が少し見えました。
左から登ってくる!
銃を大体の位置に向けます。
顔を出し、バイタルが見えたら撃つ・・・
顔がでた・・・
バイタル・・・見えた!
ドン!
鹿が谷に落ちていきます。
よし
自分もゆっくり谷を下りていきます。
その時に同行者さんも自分が銃を構えだしたのに気づき、動画を撮ってくれていました。
獲物を確認すると、美味しそうな雌鹿でした。
弾は狙い通りバイタル付近に当たり、骨で止まっていました。
同行者さんと喜びを噛みしめ、止めさしと血抜きを行います。
その後解体グッズを持ってきて、いざ解体開始です。
今回はAEGハンターズショップ様から新商品のハンターハンガーのデモ機をモニターさせて頂く事となり、それを使用しました。
また詳しくはブログで使用感などは紹介したいと思いますが、部品が少ないので簡単に組み立てもできますし、上げるのも非常に楽に上げる事ができます。
やはり吊るり上げると楽に解体ができますし、何より衛生的に解体ができますね。
そして腹出しをまず行いますが、少しアドバイスしただけで初めてとは思えないぐらいに非常に綺麗に解体されてました。
と言うのも、医療関係の方らしいのでいろんな体の部位の事も知っていたので納得です。
そしてそうこうしている内に残りの2人の体験者も山に着いたとの事で迎えに行き、解体体験開始です。
2人共普段料理などをする方なので、少しアドバイスしたら綺麗に捌かれてました。
特に女性の方も積極的に解体されていたので、狩猟というジャンルに興味をもっていただいて嬉しかったですね。
そして、ほとんど3人で解体を完了させ無事解体体験を終了しました。
その後ちょうどお昼になったので、山の中で昼食。
焚火でいろいろ作ったら楽しんでもらえるかなと思い、飯盒なども持ってきました。
食料は体験者さん達が持ってきてくれ、天然のヒラタケとナメコを入れた味噌汁や、醤油焼き餅、豆からひいたコーヒー、焼きマシュマロなど温かい昼食が並びました。
普段山では白おにぎりか乾パンぐらいしか食べないので、とても温まり美味しく頂く事ができました。
そしていろいろきっちり後始末を行い、車まで戻ります。
肉は3人で山分けしてもらい無事狩猟体験を終了しました。
3人共帰る際また行きたい!と言って頂けたので嬉しかったですね。
自分も得る事の多かった狩猟体験ツアー、大成功でした。
狩猟の魅力が伝わって良かったね!
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