合流地点に戻り、一人で反省会をしながら連れてきていただいている大阪のハンターさんを待ちます。
そして迎えに来ていただき車に乗り込みます。
そしてそちらはいかがでしたか?とお聞きすると、なんと雌の猪を1匹獲られたとの事。
先週も大きな雌を獲られており流石ですね!とお伝えすると、犬が頑張ってくれてるからですよとご謙遜されていました。
自分は忍びだろうが、犬でだろうが、実力には変わりなく、その犬をばっちり育てあげられるのも実力と思いますので、やっぱり獲れるのはすごいなと思います。
そして昼からは場所を移動し、再度分かれて猟の開始です。
ただ昼からは獲られた猪の回収があるので15時半までとの事でした。
と言う事は数時間しかないので、猟のやり方を変えます。
普段猪を狙いに行く時は基本足を辿りますが、どうしても時間がかかります。
なので、出会う確率は少し下がりますが、日当たりの良い尾根攻めに切り替えます。
とりあえず山道を歩いていき、尾根近くで食み跡や足が尾根に向いていたら、その尾根を攻めるというやり方です。
そして開始。
1つ目の日当たりの良い尾根近くで即、良い足を発見。
尾根に向かいます。
ただ途中から谷に足が落ちていたので、あららと思いましたが、そんなに大きな尾根でなかったので進みました。
すると・・・
大きな寝屋がありました。
最近は使ってなさそうな感じでしたが、大きい猪が数匹は入るんではないか?と思えるぐらい大きな寝屋でした。
ですが猪はいなかった為、山道に戻ります。
そしてまた歩き始め、2、3の尾根近くにはそれらしい跡は無し。
そして4つ目の尾根近くを見ていると足が!
ですがこの足は日当たりの良い尾根とは逆の斜面に向かっており、先には竹藪がありました。
行こうか迷いましたが、その竹藪は倒れた竹が多かった為不利だなと思い見送り、5つ目の尾根に向かおうとした時、その竹藪からまた別のルートで日当たりの良い尾根の方向へ向かっている足がありました。
よし、と思い尾根に向かいます。
そしてしばらくすると・・・
臭う・・・臭います。
そう獣臭。
この臭いを嗅いだ瞬間、雄かなと思いながら慎重に進みました。
そして発見したのは・・・

猪の生フン!
まだツヤツヤで臭いもけっこうしました。
何食べているんだ・・・
と思いながら、これは近い・・・と、さらに慎重に歩き始めます。
そして尾根先付近が見え始め、尾根先付近に少し盛り上がった所がありました。
それに向かって歩いていて、20mぐらい近づいた所で・・・
ガササササ!
!!!
しまった!
急いで追いましたが、姿も見えませんでした。
だいぶゆっくり歩いていて、音もそんなに出ていないと思いましたし、風向きもほぼ無風だったのに何故だ!
と振り返ると、歩く速さは遅めでしたが、テンポが人ならではのテンポだったのでそれかもしれません。
逸る気持ちになると、何処かが抜けてしまいがちになってしまうので、反省です。
一応別のルートから尾根を下りてみました。
そして下りきったあたりで今どのへんかな?とGPSを確認していると・・・
フシュ~
!!!
GPSを操作していた手を止め、目だけ動かし周辺を確認します。
猪の鳴き声?初めて生で聞きました。
何処だ・・・
確認していると、谷を挟んで、逆の斜面に親子連れが藪に入っていくのが見えました。
あんまり大きくなかった親でしたが、親は一瞬で、子供は1匹後ろからついてきてました。
チャンス!
と銃を構えます。
時折藪が動くので中にいるのは分かります。
出てこい出てこいと待ちますが、なかなか出てきません。
そして集合時間が近づいてきます。
集合場所に到着する時間を逆算するともう時間が無い!
ですが諦めきれず、もう少し待ちましたがタイムアップ。
はぁ~とため息をつきながら引き返しました。
少し遅れてしまいましたが、大阪のハンターさんも犬の回収が少し遅れていた為、大丈夫でした。
そして合流し午前中獲れた猪のもとに向かいます。
沢に沈めてるとの事でしたので、その沢に行き、猪を引き上げます。
ですがその場所から車まで、かなりの高低差がありました。
なかなかの大きさの猪、2人で大丈夫かな?と思っていると、大阪のハンターさんが電動ウィンチたる物を持っておられ、それを上手く使い搬出を行いました。
電動ウィンチなかなか良いものでした。
そして車に乗せます。

美味しそうな猪です。
そして無事淡路島での猟を終える事ができました。
残念ながら今回も自分では獲れませんでしたが、過去1番の遭遇率となり、着実に猪を追えるようになっているのが分かりました。
ですが獲れないのはやはり、まだまだ未熟な所がある為なので、これからもいろいろ考え精進していきたいと思います。
今回も自分のような新米ハンターを連れて行ってくれた先輩ハンターさんに感謝です。
道中も楽しい話題で話がはずみ、さらに美味しい猪肉まで分けて頂きありがとうございました。
そして裁いて自宅までわざわざ持ってきてくれたのは、以前淡路に行った時に同行していただいたハンターBさんです。
お二人のご配慮に本当に感謝です。
本当に楽しく、そして悔しくもある淡路島の忍び猟でした。

良き先輩方に感謝だね!
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